榎真治です。アフリカから日本に留学していた2名に対して、2017年9月から2018年3月の6ヶ月間、「LibreOffice」をテーマとするインターンシップ・プログラムを提供しました。Aschalew Arega(エチオピア)とTRABELSI Mohamed(チュニジア)は、JAICAの「修士課程およびインターンシッププログラム」の一環で神戸情報大学院大学(KIC)の修士課程に通った後にインターンとして来ていました

今回のプログラムでフォーカスしたテーマはLibreOfficeのコミュニティ活動です。LibreOfficeのバグ報告をチェックして整理するバグトリアージや、LibreOfficeのユーザインターフェース(UI)の翻訳、イベントでのブース出展やセミナーなどに挑戦してもらいました。普通のビジネス面や技術的なインターンシップは多いと思いますが、コミュニティに特化したものは少ないかもしれません。オープンソースコミュニティではいきなり実戦として社会に貢献することができます。また、コミュニティのコミュニケーションや技術面のノウハウは、自律分散型の組織運営についてやオープンソースに貢献したり使いこなす上でも役に立つと考えて、このプログラムを企画しました。

バグトリアージではLibreOfficeのバグを管理するBugzillaで報告されたれバグを再現確認してコメントを書くものです。再現できた場合にはステータスも変更します。2人で合計49件(延べ52件)をチェックしていました。Mohamedはアラビア語のUI翻訳にも挑戦していました。Aschalewの母語であるアムハラ語はほぼ100%翻訳されていました。

openSUSE.Asia Summit 2017/LibreOffice mini conf 2017にもLT発表やボランティアスタッフとして参加してもらいました。アジアカンファレンスでしたので、英語はわかるものの日本語はまだまだ途上という2人にとってはやりやすかったようです。関西オープンフォーラム2017(KOF)やオープンソースカンファレンス 2018 OsakaでもLibreOffice日本語チームやアイクラフトのブース出展や発表も行いました。

基本的に自由に挑戦してもらっていたので、LibreOfficeの開発分野も少し挑戦していました。自分でLibreOfficeをビルドしてロゴを変えてみる試みもしていました。ただ、パッチを書くのは難しかったようです。また、LibreOfficeのOnline版とNextcloudサーバを立ててみたりしていました。

私が全てをメンタリングするというよりも、コミュニティの中に入っていって、他のコミュニティメンバにもフォローしてもらうこともあり、コラボレーションして進めていきました。お世話になったコミュニティのみなさんありがとうございました。2人とも今後もボランティアとして少しずつ活動してくれるとのことですので、今後も楽しみです。

3月12日(月)の最終発表の様子

Mohamedの発表の様子 (Mohamedの発表の様子)

Aschalewの発表の様子 (Aschalewの発表の様子)

LibreOffice mini-conference 2017 Japanでの様子

LibreOffice mini-conference 2017 Japan(in openSUSE.Asia Summit 2017 Tokyo)でのLibreOfficeブースでのLibreOffice登壇者、関係者 (LibreOffice mini-conference 2017 Japan (in openSUSE.Asia Summit 2017 Tokyo)でのLibreOfficeブースでのLibreOffice登壇者、関係者)(インドネシアからのEdwin Zakaria氏撮影

以前の参加レポートはこちらです。

発表スライド

TRABELSI Mohamed「Internship final presentation」

Aschalew Arega「 An Internship Activities Final Presentation」